2017年1月20日金曜日

障がい者のディスコン大会を紹介します。

障がいのある方のディスコン体験や普及については、「普及啓発ブック」
第2部第2章「普及啓発の進め方」の4)に基本的な進め方・留意点が
記載されています。実際には各地域の福祉施設などで普及に関して
いろいろな工夫が行われています。
今回は、大阪府八尾市ディスコン協会が障がい者への普及・指導を行い、
「障がい者によるディスコン大会開催」を支援されている概要を紹介
します。

障がい者の大会、みんな真剣そのもの、競技に集中、

     お互いを称えあい、清々しい !!


八尾市立障がい者総合福祉センターで、障がい者によるディスコン大会
が平成23年から毎年開催されており、今回で6回目の大会となりました。
八尾市ディスコン協会は協会設立(平成25年)前の中河内ブロック時代
から、本団体のディスコン普及と指導に係わってきており、協会設立後も
大会及びイベント等に協力、運営等に参画している。
大会は、「普及啓発ブック」の公式競技ルールに基づいてディスコン大会
実行委員会で定めているローカルルールにより運営される。
コートは幅4メートル、長さ7メートル、ポイントラインは2メートル。
用具は赤・青ディスク各6枚づつ、ポイント(黄)は見えにくい時用に白黒
ポイントも準備している。補助具として投盤装置(*)の使用を可能として
いる。
試合形式は4チームの3ブロックに別れ、各ブロックで予選リーグを行い
ブロック1位チームによる決勝リーグ(3チーム)で順位を決める。
ゲームは5点先取り、制限時間25分を採用。チーム編成は1チーム3名
(内、障がい者2名以上)とし、最少人数は2名(内、障がい者1名以上)。
選手全員、座位の姿勢(椅子に腰かけた状態)でディスクを投盤する。 
但し下記については、事前申告があった場合投盤を認める。
  ・ 椅子からの投盤が困難な場合は床座位からの投盤
  ・ 手で投盤するのが困難な場合は足での投盤
  ・ 投盤装置の使用

(*)投盤装置は、底部にセットされたディスクを振り子式の打撃板で打ち
  出す構造になっている。目標物との距離感により打撃板の振り上げ
  高さを任意に調整し、打撃板の重さの勢いによってディスクをヒットして
  装置から打ち出す。 装置の位置決め(方向性)は選手の指示に
  従って副審が調整する。
  

参加者は障がい者及びその家族、介護者等でチームを構成されており、
競技に入るや否や真顔になって真剣そのもの、位置決め・狙いを定め
投盤まで不自由さをみじんも感じさせずに競技に集中し勝敗がついても
お互いを称え合っている姿は見ている者に清々しさを感じさせた。
予選リーグ3試合、決勝リーグ2試合を戦った大会、5点先取りと云っても
健常者でも5試合は厳しいところ、しかし参加の皆さんの表情に疲労感を
見受け取れなかったのは本当にディスコンを楽しんでおられたからでしょう!
これからもディスコンを通じてより多くの障がい者の方々に参加していただ
ける大会になることを願っています。
                              (八尾市ディスコン協会副会長 長谷川秀一さん)





2017年1月8日日曜日

新年おめでとうございます。今年も「ディスコンで心も身体もリフレッシュ」。

全国のディスコン愛好者の皆様には穏やかな新年・酉年を

お迎えのことと存じます。

今年も元気にディスコンを楽しみ、心も身体もリフレッシュしましょう。

今回は、“ ディスコンの効用 ” について少し考えてみましょう


“ 思わずガッツポーズ !(相手のディスクをヒットして、自分でも予想しない
ナイスショットをしたときなど)” “ それに応えて仲間がハイタッチ !” 
“ 笑いと大歓声!(投げたディスクが裏返って相手チームが有利になった
ときなど)” 
これらの光景は、ディスコンの会場では日常茶飯事のように見られます。
ディスコンを楽しむ人たちの声を聴くと 「ディスコンはほんとに楽しいわ!」
「思ったとおりできたり、できなかったりで、頭も使うので面白いね。」 
「誘ってもらって良かった。ずっと続けたいな。」「地域の人とふれ合う
機会ができ、仲間ができた。」 などなど。

ここで、ディスコン競技の効用について、健康・生きがいづくりの側面から
考えてみましょう。
「生きがい」の側面には、それを感じる心の状態として「生きがい感」が
ありますが、それには5感・・・①満足感、②充実感、③存在感、④達成感、
⑤使命感・・・があると言われます。
ディスコンを楽しむ人は、少なくとも①〜④は充たしているでしょうし、
さらに普及啓発活動に積極的で熱心な方は⑤も体感しているでしょう。
一方、人生90年〜100年時代を迎えようとする今日、高齢者の「介護予防」
が社会的課題としてクローズアップされています。
「介護予防」は単に介護に必要な状態になるのを防ぐために行うのでは
なく、高齢者自身が活動的で「生きがいのある生活や人生を送ることが
できるようにすること」に目的があります。
「日頃から積極的に外出する」「地域の活動に参加する」「人と交流する」
「生きがい、やりがいを見つける」などの活動を通して「自己実現」を果たす
ことが肝要であり、生涯にわたり「介護予防」を継続することが大切です。
「ディスコン」は、ディスコンの愛好者の声から判るとおり、この介護予防
の貴重な機会と場を提供し、その効果をもたらしてくれると言えるでしょう。
                  (全日本ディスコン交流協議会 大林)